電光石火一発座第十六回公演「フラット」終焉致しました!
電光石火一発座 第十六回公演『フラット』
無事終焉致しました!お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。
私が演じた、瀧村あゆみは自分とは真反対の性格で稽古していくなかで理解できないことが沢山ありました。あゆみのピュアで、単純で、何も知らない感じは演じていて何度もイライラしました。それでも、本番を迎える頃には自分との共通点が案外多いことに気づきました。
この『フラット』という作品は、三つの家族がそれぞれ社会的な悩みや問題を抱えていて、それらと向き合っていく内容。
その中で劇中に吉丘幸代が言う「ヤングケアラーなんて言葉知りたくなかった」という台詞に深く共感しました。
私がその言葉を知ったのは去年受けた授業で初めて知りました。
幸代と同じ気持ち。私も知りたくなかった。
だから、幸代と先生の面談のシーンやラストの吉丘家のシーンの稽古は見ていてとてもしんどかった。
本番一週間前に施設を見学する機会がありました。
それまで重くて暗くてひっそりいなきゃ行けないと思っていましたが、実際に行ってみるとそこは明るくて楽しくて毎日居たくなるような心地の良い場所でした。
本番前に見学できて本当に良かったと思っています。見学していなかったら、稽古で暗くてボロボロだった瀧村あゆみを引きずっていたと思います。
最後に、ヤングケアラーという言葉を知った時、知りたくなかったのと同時に感謝の気持ちでいっぱいでした。
本当に周りに良い場所、良い人で溢れていると感じました。
遥菜